イブシギンのしぜんだしは離乳食初期から使えます。その根拠は?

イブシギンのしぜんだし

イブシギンのしぜんだしのパッケージには「+5か月から」と書いてありますが、マグロやカツオなど赤身魚は7~8ヶ月ごろ(離乳食中期)から食べさせられるといわれております。
なぜ赤身魚は7~8ヶ月ごろからなのか?
なぜ鰹節の粉末が入ったイブシギンのしぜんだしは5か月からOKなのか?
イブシギンのしぜんだしを製造販売している株式会社オリッジの根拠を簡単にまとめてみました。

↓保管方法についてはこちら↓

イブシギンのしぜんだしの保管方法や保存方法について
イブシギンのしぜんだしの保管方法や保存方法についてまとめてみました!

↓分量や使い方についてはこちら↓

イブシギンのしぜんだしの離乳食での分量や使い方について
イブシギンのしぜんだしの離乳食での分量や使い方についてまとめました。

 

イブシギンのしぜんだしはなぜ5か月からOK?

離乳⾷に⿂を使⽤する順序として、⼀般に「まず⽩⾝⿂を与え、⾚⾝⿂、⻘⿂へシフトしていく」と⾔われていますが、その理由としては「噛みやすさ・飲み込みやすさ」「ナトリウム(塩分)含有量」「アレルギー反応」「ヒスタミンによる⾷中毒」などが主に挙げられておりますので、その4点に絞り解説致します。

1.噛みやすさ・飲み込みやすさ

⾚⾝⿂・⻘⿂は加熱した際に硬くなりやすいため、⾚ちゃんの未発達なあごではうまく噛めないことから、⽩⾝⿂に⽐べて少し遅れて与えるのが良いとされています。その選択は妥当なものと考えています。
ただしそれは、切り⾝やほぐし⾝のような⿂⾁の形を保った⾷品を使⽤する場合に限ります。「イブシギンのしぜんだし」は、鰹節と昆布を⾮常に細かい微粉末状に粉砕加⼯しているため、過剰に「噛みやすさ・飲み込みやすさ」を⼼配する必要はありません。
ただし、粉末を喉に詰まらせないよう「だし」だけを取って利⽤するか、おかゆやスープ等によく混ぜ込んでからお⼦様にお与えください。

「イブシギンのしぜんだし」は細かい粉末状に加⼯してあるので、過剰に「噛みやすさ・飲み込みやすさ」を気にする必要はありません。

2.ナトリウム(塩分)含有量

⼀般に⾼⾎圧や⽣活習慣病の原因の⼀つとして、何かと悪者にされがちなナトリウムですが、⼀⽅でこれは私たちの体になくてはならない栄養素でもあるため、適量を摂取するのが重要です。
離乳⾷を始める前の⾚ちゃんは、⺟乳から必要なナトリウムを摂取しています。
⼀⽅で、離乳⾷開始以降の⾚ちゃんは⺟乳と離乳⾷の併⽤となるため、⾷事からもナトリウムを摂取する必要があります。離乳⾷期の⾚ちゃんの1⽇における⾷事からの摂取⽬安量に⽐べ、「イブシギンのしぜんだし」の⼀⾷分(約1.2g)当たりのナトリウム含有量は平均して1.2%程であるため、1⽇3⾷としても最⾼で摂取⽬安量の3〜4%程と、他の⾷品とバランスよく組み合わせやすい分量となっています。
細かい計算式にご興味がおありの⽅は下記をご参照ください。

計算の基となる1⽇当たりの摂取⽬安量や⺟乳に含まれるナトリウム量等は、「⽇本⼈の⾷事摂取基準」策定検討会が作成した⽇本⼈の⾷事摂取基準(2020 年版)¹に準拠しています。
0〜5ヶ⽉児(⺟乳のみ)のナトリウム摂取⽬安量(1⽇):100mg
6〜11ヶ⽉児(⺟乳と離乳⾷の併⽤)のナトリウム摂取⽬安量(1⽇):600mg
そのうち、⺟乳からの摂取⽬安量(1⽇):72mg
上記を除いた⾷事からの摂取⽬安量(1⽇):528mg
(⺟乳中のナトリウム濃度の平均値:135mg/L)
(0〜5ヶ⽉の基準哺乳量:0.78L/⽇、6〜11ヶ⽉の基準哺乳量:0.53L/⽇)¹⁾
イブシギンのしぜんだし⼀⾷分(約1.2g)当たりのナトリウム含有量(平均):約6.42mg
⾷事からの摂取⽬安量(1⽇)に占めるイブシギンのしぜんだし⼀⾷分に含まれるナトリウムの割合:6.42(mg)÷528(mg)×100=約1.22%

イブシギンのしぜんだしのナトリウム含有量は微量のため、ご⼼配には及びません。他の具材と組み合わせ、バランスの良い献⽴をお⼼がけください。

3.アレルギー反応

アレルギー反応は、私たちの⾝体の中で病原性を持つ細菌やウイルスが増殖しないように守ってくれている免疫システムが、特定の物質に対して過剰反応することによって起こります。
本来すべての⾷品は、アレルギーの原因となり得ます。⽇本ではその中でも特に報告件数が多く、かつアレルギーの原因⾷品として特定できている28品⽬を「特定原材料及びそれに準ずるもの」(以下「特定原材料等」。)と定義し、使⽤している場合は商品パッケージに表⽰するよう義務付けられています(ただし準ずるものについては表⽰の推奨で、義務ではありません)。
「イブシギンのしぜんだし」には特定原材料等28品⽬を⼀切使⽤致しておりません。
また、製造ライン内には特定原材料等28品⽬を持ち込まないという社内基準を設けているため、それらが混⼊する可能性も著しく低く抑えられております。
原料であるカツオ及び昆布のアレルギーは報告例がまれであることから、通常⼼配なさる必要はございません。
ただし、乳幼児期は消化・吸収機能が未発達であることから、⼤⼈に⽐べ様々なアレルギー反応が出やすいという特性があります。万全を期すため、初めてイブシギンのしぜんだしをお⼦様へお与えになる際には、粉末から取っただし汁のみを少量ずつお与えになり、健康状態を観察されることをおすすめ致します。
「イブシギンのしぜんだし」は、特段アレルギーのリスクが⾼い⾷品ではありません。他の⾷品と同程度の注意を払い、初めは少量ずつのご使⽤をお⼼がけください。

4.ヒスタミンによる⾷中毒 ² ³

⽣のまま不適切な温度管理下に置かれていた⻘⿂は、ヒスタミンというアミノ酸を⾝の中に多く含んでおり、⾷中毒の原因となります。
症状の特徴として、じんましんや頭痛・発熱、呼吸困難といった、アレルギー症状とよく似たものが挙げられます。これはヒスタミンの働きによるものです。
アレルギー疾患を持つ⼈がアレルゲンを含む⾷品を摂取すると、体内に存在する「ヒスチジン」というアミノ酸が、免疫機能の暴⾛により⼤量のヒスタミンに変換されます。
ヒスタミンは体内に適量存在する分にはむしろ有益な物質なのですが、⼤量に存在するとアレルギー症状の原因となってしまうのです。
つまり、ヒスタミンを多く含む⾷品を摂取するということは、アレルギー疾患のない⼈でも、アレルギー症状と同様の症状を引き起こされてしまうということです。
このことから、ヒスタミンによる⾷中毒はアレルギーとは似て⾮なるものとして「アレルギー様⾷中毒」と呼ばれています。
ヒスタミンは加熱しても分解されないため、⼀度⽣の状態でヒスタミンを蓄えてしまった⾷品は、どのように調理しても⾷⽤にすることはできません。
⻘⿂は、私達同様体内にヒスチジンを蓄えています。彼らは⾃然界に⽣息していることから、海⽔中に当たり前に存在する「ヒスタミン産⽣菌」が体表に付着しています。
このヒスタミン産⽣菌は宿主である⿂が⽣きているうちは特に何もしないのですが、宿主が死ぬと活動を始め、体内のヒスチジンを⽚っ端からヒスタミンに変換していきます。ただし、⿂体の温度が10℃を下回っているとその働きが鈍り、特に4.4℃を下回っているとほとんど活動しなくなるとされています。
また、加熱することでヒスタミン産⽣菌⾃体は死滅します。
こうしたことから、ヒスタミンの産⽣を避けるためには、漁獲から加熱処理する直前までの間、徹底した温度管理が必要となります。
「イブシギンのしぜんだし」の原料となる鰹節は、徹底した温度管理の下製造されています。鰹は漁獲直後に「ブライン凍結」という⼿法で-20℃で⽣きたまま急速冷凍されす。その後は-45℃という極低温化で船内に保管され、⽔揚げ後も凍結したまま倉庫へ送られます。
鰹節製造⼯場に送られてくる際も当然凍結していますが、必要な部位を切り出すためには加熱する⼯程の前に解凍する必要があります。株式会社オリッジでは、この解凍⼯程から温度管理を⾏っています。
全てのロットにおいて⿂体の中⼼温度を測定し、概ね4.4℃未満で、⾼くとも10℃前後のまま加熱⼯程に移れるようモニタリングしています。
また、ヒスタミン量が危険な値に達するまでには時間的猶予が24時間程あることも踏まえ、⼯場では万全を期するために解凍終了から加熱開始までの時間を最⼤5時間以内に設定しています。
完成後の選別時にも、熟練の職⼈が⽬視で怪しい節を除去しています。
更に、定期的にヒスタミン検査を⾏っており、今までに50ppmを超えるヒスタミンが検出されたことは⼀度もございません。
鰹節の製造工程

参考資料
1.「⽇本⼈の⾷事摂取基準」策定検討会.“⽇本⼈の⾷事摂取基準(2020 年版)”. 厚⽣労働省.2019-12-24. https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_08517.html (参照2023-03-10)
2.東京都福祉保健局.”ヒスタミンによる⾷中毒”.東京都福祉保健局 ⾷品衛⽣の窓
.https://www.fukushihoken.metro.tokyo.lg.jp/shokuhin/anzen_info/others/his/index.html (参照2023-3-10)
「イブシギンのしぜんだし」は徹底した温度管理の下製造されており、チェック体制も機能していますので、ヒスタミンによる⾷中毒を⼼配する必要はございません。

まとめ

1.「イブシギンのしぜんだし」は細かい粉末状に加⼯してあるので、過剰に「噛みやすさ・飲み込みやすさ」を気にする必要はありません。
2.「イブシギンのしぜんだし」のナトリウム含有量は微量のため、ご⼼配には及びません。他の具材と組み合わせ、バランスの良い献⽴をお⼼がけください。
3.「イブシギンのしぜんだし」は、特段アレルギーのリスクが⾼い⾷品ではありません。他の⾷品と同程度の注意を払い、初めは少量ずつのご使⽤をお⼼がけください。
4.「イブシギンのしぜんだし」は徹底した温度管理の下製造されており、チェック体制も機能していますので、ヒスタミンによる⾷中毒を⼼配する必要はございません。

上記で述べさせていただきました4つの観点から、「イブシギンのしぜんだし」は離乳⾷初期(5ヶ⽉)からの使⽤が可能であるとさせていただいております。

ぜひ参考にしてみてくださいね!

 

コメント

タイトルとURLをコピーしました